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著者は1952年生まれのコーネル大学生物学の教授。
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「分蜂(ぶんぽう)」という習性にスポットライトが当てられます。
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ただし、本書のもっとも重要な点は、分蜂の詳細な説明ではありません。
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「どのような方法で決定されているか」、つまり議論の仕方という点になります。
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探索バチがまず、新たなコロニーのための多くの候補地を選び、
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戻ってきたハチそれぞれがコロニーにおいて、自分の候補地を次のコロニーにしようと、
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最終的には「熱意を持って」尻振りダンスをした探索バチに票が集まり、
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反対意見は消失し、一つの候補地に落ち着くとされます。
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実際に人間社会でもこれにならって、実行したようです。
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ハチなど昆虫に興味あるアマチュアファン向けの本と考えていましたが、
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ただ、図は論文に使ったものをそのまま掲載したようなものが
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ほとんどであり、写真も数自体はページ数の割には少ない印象です。
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そうはいっても、海外のポピュラーサイエンスらしく、
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『寄生バチと狩りバチの世界』では、重要かつ難解な箇所には、
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『昆虫は最強の生物である: 4億年の進化がもたらした驚異の生存戦略』
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スコット・リチャード ショー (著), 藤原 多伽夫 (翻訳)
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昆虫の進化4億年をストーリー仕立てで解説したもので、
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著者はワイオミング大学昆虫博物館のキュレータ、教授。
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著者の個人的な視点や体験をまじえて、臨場感をともない、
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欧米のポピュラーサイエンスが得意としている手法かもしれません。
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非常に読みやすく、理解しやすい良書と言えるのではないでしょうか。
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寄生バチ、狩りバチの起源と進化が特に詳しく解説されています。
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その昆虫を通して、進化の壮大なストーリーが展開されていきます。
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この本に比べると、『寄生バチと狩りバチの世界』はやや説明的かな、
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昆虫以外の生物、祖先的な生物や系統的に近接のものの進化にも触れられていて、
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わかりやすいストーリー解説になっているのもとても効果的ですね。
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内容も化石などが多いため、理解や興味に効果的かは少し疑問です。
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「世界で1番美しいビジュアルブック」とありますが、
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インパクト出そうとする描写が全種にわたり載っています。
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図鑑とありますが、各種の細かな特徴が記載される訳ではなく、
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この生き物を知らない人が興味を持ってもらうような作りになっています。
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『寄生バチ』でも一般向けに文章を工夫してもらいましたが、
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『寄生虫図鑑』は、さらにわかりやすさ、面白さを追求したものと言えるでしょう。
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徐々に、時に緊迫感を持って特徴を明らかにしていく手法は、
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「ハチというと人を刺す昆虫という印象を持つ人が多いが、大半は他の生物に寄生し、人に害を与えることはない。世界では15万種以上のハチが知られているが、その背景には寄生相手との駆け引きで進化した、驚くほどの生活様式の多様性がある。本書では日本の気鋭のハチ学者たちが、世にも面白いハチの多様性を余すところなく紹介している。」
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https://ws.formzu.net/dist/S93315378/
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https://tameshiyo.me/9784909383129
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https://www.isshikipub.co.jp/parasiticwasp-tameshi/
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上記のリンクから、ご希望のタイトルの部数と発送先を入力し、
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(オンライン版単体での購入も近々、可能になります)
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なお、ハチたちの綺麗な写真が手元にたくさんありますが、
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文章だけでは伝わらない臨場感を、動画で視聴できます。
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返信いただけましたら次回からの執筆に反映させていただきます。
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