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現在、制作中の『コウチュウたちの不思議な世界』において、
新しい原稿が入稿されましたので、
その紹介をしていきたいと思います。

今回の章は
「ジョウカイモドキからの挑戦状−キミはこの謎を解けるか?」です。
筆者は浅野真氏(帝装化成技術部)。

サブタイトルがやや挑戦的で、
興味を引きますね。

おはようございます。
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「1931年、当時アメリカ農務省の研究者であったボーヴィングとクレイグヘッドは、甲虫目の一上科であるカッコウムシ上科を新設した」
という書き出しから始まります。
IMG_1318
クリックして拡大

タイトルにあるジョウカイモドキも、
このカッコウムシ上科の一つの科です。

本章で扱われるジョウカイモドキ系統は、
世界で6000種も知られていますが、
日本産は74種というわずかな数になっています。

さて、この昆虫の注目すべき特徴は、
その猛毒です。

毒の名は、バトラコトキシン。

これは、矢の毒にも用いられると言いますから、
その毒性の強力さが想像できるかと思います。

というのも、
猛毒で知られる青酸カリよりも
少ない量で死に至ることがあるとされています。

この強い毒性は、
下のエピソードからもわかるかもしれません。

時期は1970年1月
場所は南アフリカ共和国。

ある畜産家が自身の飼育する牛を数十頭、
ひまわり畑に放牧していました。

ちなみに南アフリカの畜産業は、
南アフリカの産業の重要なセクターで、
農産物の半分ほどを占めています。

それを支えるのが、
全国的に行われている放牧畜産で、
畑に放牧するのは、
南アフリカでは一般的な風景のようです。

いつも通り、時間になったので牛飼いスタッフが牛を見に行ったところ、
いつもと異なる様子に気がついたようです。

数十頭いたうちの20頭の牛が、
ひどい下痢を起こしているのがわかりました。

しかも、そのうちの4頭は息絶え絶えであり、
間も無く死んでしまったということです。

いつもと同じ飼料を食べていたはずなのに、
なぜ、死んでしまったのか、原因不明の出来事でした。

後日、調査が行われました

その結果わかったのは、
放牧されていたひまわり畑には、
ジョウカイモドキ科の一種が群がっていたということです。

そこで、オンデスポール獣医研究所の研究員が詳しく調べたところ、
このジョウカイモドキ科の一種が、
何らかの毒性物質を持っていることが明らかにされました。

その毒性物質というのが、
先ほどのバトラコトキシン。

この毒は、毒鳥として知られる
ズグロモリモズの毒の由来となっていることも
明らかになっています。

この昆虫は、地元では「naninani」と呼ばれていて、
その意味は、「ヒリヒリする、シビれる」といったことです。

これほどの強い毒性を持つ昆虫は少ないかもしれません。

最近は昆虫食が話題になっていますが、
本種は手を出さない方がいいようですね。

また随時、この続きや色々な章を
紹介していきます。





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『寄生バチと狩りバチの不思議な世界』
(前藤薫編/324ページ/2800円+税)
https://ws.formzu.net/dist/S93315378/

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全国一律、送料無料で、完成しだい、お送りします。

なお、ハチたちの綺麗な写真がたくさんありますが、
紙の本ではモノクロで掲載になると思います。

巻末のパスワードをつかったオンライン版では、
綺麗なカラー写真、動画も視聴できますので、
本を買った際には、オンライン版を利用することを、
お勧めします。

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