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2020年のノーベル化学賞に、
「ゲノム編集」の手法を開発した2人の研究者が選ばれました。

「CRISPR-Cas9」(クリスパー・キャスナイン)という
画期的な手法を開発したことが評価されたようです。

ゲノム編集という手法は昆虫をはじめ
いくつかの生物では使用されているようです。

ヒトについても、
がんの新しい治療法の開発や新型コロナウイルスの研究に
用いられているとのことです。

ただ、ヒトについては、
倫理面など問題が多く
着手は難しいようです。

では、ヒトのゲノムについては、
現在、どのような手法が取られているのでしょうか。



おはようございます。
一色出版の岩井峰人から、
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現在、制作中の『ヒトゲノム事典』。
全部で28章からなりますが、
章の概要を示す解説文ができましたので、
その中からいくつかをピックアップして紹介したいと思います。

ヒトのゲノムについて、
どのような事がわかってきたのか、
部分的にですが触れられるかもしれません。



第1章 ヒトの進化:
本章では、1.1節でヒト進化研究の歴史を概観し、次にヒトにむかって少しずつ系統を追いかけてゆく。1.2節では脊椎動物の誕生を、1.3節では四足類の出現から霊長類の誕生までを論じ、1.4節でヒト上科の進化を、そして1.5節でヒト属の進化を論じる。

第2章 ホモ・サピエンスのゲノム進化:
本章では、2.1節で新人のアフリカ起源を示す遺伝子データを示したあと、2.2節で出アフリカ以降の拡散を論じる。2.3節で21世紀に大きく発展した古代人ゲノムの研究を紹介し、2.4節では原人や旧人からの遺伝子移入について、ゲノムデータをもとに論じる。最後に2.5節で日本列島人のゲノム進化について、2020年現在の研究状況を概観する。

第3章 ヒトゲノムの全体像:
本章では、まず常染色体(3.1節)と性染色体(3.2節)について論じたあと、染色体のセントロメア構造(3.3節)とのテロメア構造(3.4節)を説明する。そのあと、非コード領域の代表であるがらくたDNA(3.5節)とリピート配列(3.6節)を論じる。さらに、ゲノム領域によるGC含量の変動(3.7節)、突然変異率の変動(3.8節)、組換え率の変動(3.9節)を論じている。

第4章 ヒトゲノムの遺伝子概論:
細胞の機能発現や自己複製のために必要な「情報」は遺伝子が担っており、ヒトゲノムには多くの遺伝子が含まれている。本章ではまず遺伝子とは何かを定義し、その概要を解説する(4.1節)。続いて、生体内の主要な機能分子であるタンパク質の設計図となるタンパク質遺伝子(4.2節)、そして、細胞内小器官のミトコンドリアにあるDNAにコードされた遺伝子(4.3節)について解説する。

第5章 RNA遺伝子:
ヒトゲノムから転写されるRNAは、タンパク質合成の鋳型であるmRNAとして働くだけでなく、生体内でさまざまな役割を果たしている。本章では機能を持つRNAに着目して、アミノ酸の運搬を行うtRNA(5.1節)、タンパク質の合成を行うリボソームの中心であるrRNA(5.2節)、タンパク質遺伝子の発現を制御するmiRNA(5.3節)、スプライシングにかかわるsnRNA(5.4節)、核小体にありリボソームの生合成にかかわるsnoRNA(5.5節)、遺伝子間領域から転写される長鎖のRNA分子であるlincRNA(5.6章)の各遺伝子を紹介する。

第6章 遺伝子発現を調節する領域:
ENCODEプロジェクトなどにより転写調節に関する知識は一気に高まった。本章では古典的なプロモーターの概念に加え、染色体三次元構造解析からの新たなプロモーター、エンハンサー、転写因子の調節機能について論じている。さらには転写調節におけるトランスポゾンの役割も論じている。

第7章 進化的に保存された非コード配列:
本章では、進化的に保存された非コード領域(英語でConserved Noncoding Sequences、略称CNS)について、7.1節で脊椎動物に共通な傍系相同および順系相同なCNSについてまず論じたあと、7.2節で羊膜類および哺乳類で共通に存在するCNSを論じる。さらに霊長類で特有なCNSを7.3節で論じて、最後の7.4節で、ヒト上科とヒト科で特有なCNSを論じる。

第8章 リピート配列:
ヒトゲノムの40%はトランスポゾン由来のリピート配列であり、ガラクタ配列といわれていたこともある。しかしながらトランスポゾンは機能性配列として働いており、生物学的機能が次々と明らかになり、病気の発症機序にも関与している。Alu, L1, 内在性レトロウイルス配列について論じるとともに、核に移行したミトコンドリア配列を紹介する。

第9章 重複遺伝子:
本章では、遺伝子重複の機構や重複した遺伝子の進化について概説する。9.1節では、重複遺伝子と遺伝子族について、9.2節では、遺伝子重複の機構としての全ゲノム重複について、また、重複後の遺伝子の進化を9.3節では遺伝子の機能に焦点を当てて、9.4節では重複遺伝子に特徴的に見られる塩基配列の進化について述べている。



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『寄生バチと狩りバチの不思議な世界』
(前藤薫編/324ページ/2800円+税)
https://ws.formzu.net/dist/S93315378/

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なお、ハチたちの綺麗な写真がたくさんありますが、
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