性に関する話題は多くの人の興味を惹きつけ、
その証拠に、一色出版の記事でもよく読まれるものとして上位にランクされます。

性にまつわる話題はバラエティーに富んでいますが、
今回は6月のジューンブライドにちなみ、
カップリングにおける儀式、婚姻贈呈について
見てみたいと思います。

(今回の内容は『昆虫たちの不思議な性の世界』[大場裕一編著、2018年]をもとにしています)



おはようございます。
一色出版の岩井峰人から、
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『寄生バチと狩りバチの不思議な世界』が発売になりました。

私の予想を上回る方々にご注文を直接いただいて、
驚くとともに、感謝申し上げます。

まだストックが手元にありますので、
ご注文いただければ送料無料でお送りします。

では本題ですが、
まず一つ目に取り上げるのは、ガガンボモドキ。

昆虫ではこのグループ以外でも、
複数のグループでオスからメスへの
プレゼントが知られています。

ただ、ガガンボモドキでは、
より奇妙な行動がみられるようです。
gaganbomodoki
ガガンボモドキのオスは、狩りによってとらえたハエなどを、
メスにプレゼントします。

メスがそのプレゼントを気に入って、
質と量ともに満足するものであれば、
交尾を受け入れます。

このような話は人間の男女間でも
聞かれるものですね。

ただ、さらに話は続きがあります。

プレゼントを用意したオスから、
別のオスがそのプレゼントを奪い取って、
メスに贈呈してしまうこと、

さらに、メスになりすまして、
プレゼントをもつオスを騙して、
プレゼントを貰い受けるオスまでいるようです。

人間でも女性に対してプレゼント攻勢は有効であることが
経験的に知られているのではないでしょうか。
(検証されたかはわかりませんが)

カップリングのために、
ここまで巧妙な手口を発達させたガガンボモドキ。

もし人間であったら、
スキャンダルの絶えない男性になってしまったかもしれませんね。

続けて紹介するのは、キリギリス。

キリギリスの一種のオスは交尾するとき、
精包という、精子とともに栄養を含んだ塊を
メスのお腹あたりに付けます。
kirigirisu
なぜこのような行動をするのか、検証された結果、
精包の大きさがメスの産卵に影響することがわかったようです。

つまり、精包が大きいほど、より確実にメスの体内に精子を送り込むことができ、
また産卵数も増えることがわかっています。



しかし、このキリギリスの例のように
本当にこの婚姻贈呈という儀式は、
昆虫たちの生存、生き残りにおいて
何か役立っているのでしょうか。

下のような研究成果は、この疑問に答えることになるかもしれません。

実際に調べられたのは、フタホシコオロギによる婚姻贈呈です。

この調査では、
・メスとオスとを強制的にカップリング・交尾させた場合
・様々なオスの中からメスに選択させてカップリング・交尾させた場合
という2つの形で、産卵数の多い少ないを調べました。

結果は、メスに選択させた方が産卵数が多くなルことがわかりました。

さらに子の成長速度や生存率も高くなることも確認されたようです。

婚姻贈呈というやや回りくどい方法も、
昆虫たちの進化を促す原動力になったと言えるかもしれません。




新刊の
『寄生バチと狩りバチの不思議な世界』は
ようやく店頭に並び始めたようです。

アマゾンはサイト反映が遅れ気味ですが、
間も無くご購入できるようになります。

一色出版に直接ご注文いただいた方は、
本日から順次、発送させていただきます。

====オンライン版のご注文=====
またオンライン版のみのご購入もできるようになりました。

下のリンクから「寄生バチと狩りバチの不思議な世界(オンライン版)」
を選んでご注文ください。
https://ws.formzu.net/dist/S93315378/

クレジットカードでお支払いを確認後、
ログイン情報をお送りします。



『寄生バチと狩りバチの不思議な世界』
(前藤薫編/324ページ/2800円+税)
https://ws.formzu.net/dist/S93315378/

試し読みは、こちらから。
https://tameshiyo.me/9784909383129

オンライン版の試し読み
https://www.isshikipub.co.jp/parasiticwasp-tameshi/



上記のリンクから、ご希望のタイトルの部数と発送先を入力し、
送信ください。
全国一律、送料無料で、完成しだい、お送りします。

なお、ハチたちの綺麗な写真が手元にたくさんありますが、
紙の本ではモノクロで掲載になると思います。

巻末のパスワードをつかったオンライン版では、
綺麗なカラー写真、動画も視聴できますので、
本を買った際には、オンライン版を利用することを、
お勧めします。

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一色出版では、動画を含めたオンライン版で、
内容すべてが読める本を刊行しています。

文章だけでは伝わらない臨場感を、動画で視聴できます。

また、本では白黒で小さくなった写真も、
カラーぼ高解像写真で見られます。

お手元のスマホやPCで、
いつでも生物の不思議さを体験してみてください。

===編集ちゅう===
・「ヒトゲノム事典」
特に入稿話。
そろそろ編集委員による執筆原稿も必要に。

・「チョウとガの不思議な世界」
初校段階のままですが、相互査読に入るよう推進中。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
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