執筆者紹介

〈目次に戻る〉

執筆者紹介

【編著者】(執筆順)

坂上康博(さかうえ やすひろ) 
1959年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。一橋大学大学院社会学研究科教授。研究テーマは日本の近現代を中心としたスポーツの社会史。主要著作に『昭和天皇とスポーツ』(吉川弘文館、2016年)、『にっぽん野球の系譜学』(青弓社、2001年)、『権力装置としてのスポーツ』(講談社1998年)、『海を渡った柔術と柔道』(青弓社、2010年、編著)。

中房敏朗(なかふさ としろう)
1962年生まれ。奈良教育大学大学院教育学研究科修士課程修了。大阪体育大学准教授。研究テーマはスポーツ史。主要著作に『なにわのスポーツ物語』(丸善プラネット、2015年、共著)、『体育・スポーツ史概論』(市村出版、2015年、共著)、『スポーツという文化』(TBSブリタニカ、1992年、共著)、『英国社会の民衆娯楽』(平凡社、1993年、共訳)。

石井昌幸(いしい まさゆき) 1963年生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程単位取得退学。早稲田大学スポーツ科学学術院教授。研究テーマはスポーツ史。主要著作に「19世紀イギリスにおける「スポーツマンシップ」の語義―1800年から1892年までを中心として」『スポーツ社会学研究』(第21巻第2号、2013年)、「イギリスのインド支配と身体」『植民地教育史年報―植民地教育と身体』(第17号、2015年)。

高嶋 航(たかしま こう) 
1970年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程中退。京都大学大学院文学研究科教授。研究テーマは東アジアのスポーツ史。主要著作に『帝国日本とスポーツ』(塙書房、2012年)、『軍隊とスポーツの近代』(青弓社、2015年)、『中国ジェンダー史研究入門』(京都大学学術出版会、2018年、共編著)、『スポーツがつくったアジア』(一色出版、2017年、共訳)。

【執筆者】(執筆順)

和田浩一(わだ こういち) 
神戸大学大学院教育学研究科修士課程修了。フェリス女学院大学国際交流学部教授。研究テーマは日本におけるクーベルタン・オリンピズムの受容過程。主要著作に「筋肉と精神の「偉大な結婚」―近代オリンピックにおけるスポーツと芸術の結合」『現代スポーツ評論35』(2016年)、「近代オリンピックの創出とクーベルタンのオリンピズム」小路田他編著『〈ニッポン〉のオリンピック』(青弓社、2018年)。

有賀郁敏(あるが いくとし) 
1957年生まれ。筑波大学大学院体育科学研究科博士課程単位取得退学。立命館大学産業社会学部教授。研究テーマはドイツスポーツ史、余暇の社会史。主要著作に『現代スポーツ論の射程―歴史・理論・科学』(文理閣、2011年、編著)、『現代国家と市民社会』(ミネルヴァ書房、2005年、共著)、『〈方法〉としての人間と文化』(ミネルヴァ書房、2004年、共著)、『近代ヨーロッパの探究8 スポーツ』(ミネルヴァ書房、2002年、共著)。

岩瀬裕子(いわせ ゆうこ) 
首都大学東京大学院人文科学研究科社会人類学教室在学。研究テーマはスポーツと文化のはざまにおける社会人類学的研究(自治・身体・協働・民衆文化)。主要著作に「人間の塔の「歴史」の再解釈―「衰退期」に注目して」『スペイン史研究』(第31号、2018年2月)、「スペイン・カタルーニャ州における「人間の塔」」『よくわかるスポーツ人類学』(ミネルヴァ書房、2017年)。

㓛刀俊雄(くぬぎ としお)  
1956年生まれ。筑波大学大学院体育科学研究科博士課程単位取得退学。奈良女子大学研究院人文科学系教授。研究テーマは近現代身体文化史。主要論文に「チェコスロヴァキアの人民スポーツ運動―その位置づけに関する一試論」(有賀郁敏他『近代ヨーロッパの探究8 スポーツ』ミネルヴァ書房、2002年)。

姉川雄大(あねかわ ゆうだい) 
1974年生まれ。千葉大学大学院社会文化科学研究科博士課程修了。千葉大学アカデミック・リンク・センター特任講師。研究テーマは近現代東欧(ハンガリー)史。主要著作に「戦間期ハンガリーにおける国民化政策の反自由主義化」『歴史学研究』(第953号、2017年)、『せめぎあう中東欧・ロシアの歴史認識問題』(ミネルヴァ書房、2017年、共著)、『教育支援と排除の比較社会史』(昭和堂、2016年、共著)、『福祉国家と教育』(昭和堂、2013年、共著)。

山崎信一(やまざき しんいち) 
1971年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。東京大学教養学部非常勤講師。研究テーマは旧ユーゴスラヴィア地域の近現代史。主要著作に『映画「アンダーグラウンド」を観ましたか?―ユーゴスラヴィアの崩壊を考える』(彩流社、2004年、共著)、『アイラブユーゴ―ユーゴスラヴィアノスタルジー』1〜3(社会評論社、2014〜15年、共著)、『セルビアを知るための60章』(明石書店、2015年、共編著)、『スロヴェニアを知るための60章』(明石書店、2017年、共編著)。

岩本和久(いわもと かずひさ) 
1959年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。札幌大学地域共創学群教授。研究テーマは近現代ロシア文化。主要著作に『フロイトとドストエフスキイ』(東洋書店、2010年)、「近代ロシア文学におけるスポーツ表象の変遷」『スラヴ研究』(第62号、2015年)。

川島浩平(かわしま こうへい) 
1961年生まれ。米国ブラウン大学大学院史学研究科博士課程修了。早稲田大学スポーツ科学学術院教授。研究テーマはスポーツ史・スポーツ文化研究。主要著作に『アメリカ文化事典』(丸善、2017年、共編)、『人種神話を解体する 第3巻』(東京大学出版会、2016年、共編)、”Japan, American Football, and Super Bowl in Past, Present, and Future,” The International Journal of the History of Sport, 34 (1-2), 2017、『人種とスポーツ』(中央公論新社、2012年)。

窪田 暁(くぼた さとる) 総合研究大学院大学文化科学研究科博士課程単位取得退学。奈良県立大学地域創造学部准教授。研究テーマはスポーツ移民の文化人類学。主要著作に「海を渡る理由―ドミニカ共和国、聖母カルメンの祭り」『季刊民族学』第41巻3号(千里文化財団、2017年)、『「野球移民」を生みだす人びと―ドミニカ共和国とアメリカにまたがる扶養義務のネットワーク』(清水弘文堂書房、2016年)、『グローバル・スポーツの課題と展望』(創文企画、2014年、共著)。

松岡秀明(まつおか ひであき) 
1956年生まれ。カリフォルニア大学バークレー校大学院文化人類学研究科博士課程修了。前・大阪大学コミュニケーションデザイン・センター招聘教授。研究テーマは宗教、医療、ブラジル文化史。主要著作に『ブラジル人と日本宗教』(弘文堂、2004年)、Japanese Religions in and beyond the Japanese Diaspora(Institute of East Asian Studies, University of California at Berkeley, 2007, 共編著)、「資源としてのサッカー―あるIT企業におけるその活用をめぐって」『成城大学共通教育論集』第9号(2017年)。

松尾俊輔(まつお しゅんすけ) 
1987年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程在学、同教務補佐員。研究テーマは南米の近現代政治史・スポーツ史。主な論文に “Sports Policy, the YMCA, and the Early History of Olympism in Uruguay,” in Cesar R. Torres and Antonio Sotomayor (eds.), The Olympic Movement in the Making of Latin America and the Caribbean (Fayetteville, AR: The University of Arkansas Press, forthcoming).

藤川隆男(ふじかわ たかお) 
1959年生まれ。大阪大学大学院文学研究科修士課程修了。大阪大学大学院文学研究科教授。研究テーマはオーストラリア史。主要著作に『妖獣バニヤップの歴史―オーストラリア先住民と白人侵略者のあいだに』(刀水書房、2016年)、『アニメで読む世界史2』(山川出版社、2015年、編著)、『人種差別の世界史―白人性とは何か?』(刀水書房、2011年)、『猫に紅茶を―生活に刻まれたオーストラリアの歴史』(大阪大学出版会、2007年)。

川本真浩(かわもと まさひろ) 
大阪大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。高知大学人文社会科学部准教授。研究テーマはイギリス帝国=コモンウェルス史。主要著作に「「創られた伝統」としての長距離走―植民地期ケニアにおける陸上競技小史」『高知大学学術研究報告』63(2014年)、「「グレニーグルズ合意」(1977年)にいたる道(1)」『海南史学』50(2012年)。

佐藤尚平(さとう しょうへい) 
オックスフォード大学大学院政治学国際関係学研究科博士課程修了。早稲田大学文学学術院准教授。研究テーマは中東現代史とイギリス帝国史。主要著作にBritain and the Formation of the Gulf States, Manchester University Press, 2016、“‘Operation Legacy’: Britain’s Destruction and Concealment of Colonial Records Worldwide”, Journal of Imperial and Commonwealth History, 45 (4), 2017、‘The Sportification of Judo: Global Convergence and Evolution’, Journal of Global History, 8 (2), 2013.

Stefan Hübner(シュテファン・ヒューブナー) 
ヤーコプス大学大学院歴史学研究科博士課程修了。シンガポール国立大学リサーチフェロー。研究テーマは近現代史。主要著作にPan-Asian Sports and the Emergence of Modern Asia 1913-1974, NUS Press, Singapore, 2016(高嶋航、冨田幸祐訳『スポーツがつくったアジア―筋肉的キリスト教の世界的拡張と創造される近代アジア』一色出版、2017年)、“Muscular Christian Exchanges: Asian Sports Experts and the International YMCA Training School (1910s-1930s)”, Giles Scott-Smith and Ludovic Tournès (eds.), Global Exchange: Scholarship Programs and Transnational Circulations in the Contemporary World (19-21st Centuries), Berghahn Books, 2017.

金 誠(きん まこと/キム ソン) 
1974年生まれ。神戸大学大学院国際協力研究科博士課程単位取得退学。札幌大学地域共創学群教授。研究テーマはスポーツ史・朝鮮近代史。主要な著作に『近代日本・朝鮮とスポーツ―支配と抵抗、そして協力へ』(塙書房、2017年)、「スポーツにみる植民地権力とナショナリズムの相克― 第11回オリンピック競技大会(ベルリン)の金メダリスト孫基禎を中心に」『現代韓国朝鮮研究』(第16号、2016年)。

ミエリン鞘はとも呼ばれ、軸索に巻き付いて絶縁体として働く構造である。これにより神経パルスはミエリン鞘の間隙を跳躍的に伝わる(跳躍伝導)ことで神経伝達が高速になる。ミエリン鞘は末梢神経系の神経ではシュワン細胞、中枢神経系ではオリゴデンドロサイトから構成される。

脳の中にある空洞のこと。脳脊髄液で満たされている。脊髄にあるものは中心管と呼ばれる。

神経堤細胞は脊椎動物の発生時に見られる神経管に隣接した組織。頭部では神経、骨、軟骨、甲状腺、眼、結合組織などの一部に分化する。

細胞の生体膜(細胞膜や内膜など)にある膜貫通タンパク質の一種で、特定のイオンを選択的に通過させる孔をつくるものを総称してチャネルと呼ぶ。筒状の構造をしていて、イオンチャネルタンパク質が刺激を受けると筒の孔が開き、ナトリウムやカルシウムなどのイオンを通過させることで、細胞膜で厳密に区切られた細胞の内外のイオンの行き来を制御している。刺激の受け方は種類によって多様で、cGMPが結合すると筒の穴が開くものをcGMP依存性イオンチャネルと呼ぶ。TRPチャネルも複数のファミリーからなるイオンチャネルの一群であり、非選択性の陽イオンチャネルである。発見された際に用いられた活性化因子の頭文字や構造的特徴から、A (Ankyrin), C (canonical), M (melastatin), ML (mucolipin), N (no mechanoreceptor), P (polycystin), V(vanilloid)の7つのサブファミリーに分類されている。TRPは、細胞内や細胞外の様々な刺激によって活性化してセンサーとして働いたり、シグナルを変換したり増幅したりするトランスデューサーとしての機能も併せ持つ。温度センサーやトウガラシに含まれるカプサイシンのセンサーとしても機能していることが知られている。

任意の遺伝子の転写産物(mRNA)の相同な2本鎖RNAを人工的に合成し生物体内に導入することで、2本鎖RNAが相同部分を切断して遺伝子の発現を抑制する手法。2006年には、この手法の功績者がノーベル生理・医学賞を受賞している。

様々な動物種間で塩基配列やアミノ酸配列を比較することによって、類似性や相違を明らかにする手法。この解析によって動物種間の近縁関係や進化の過程を予測することが可能になる。

発生過程で神経管を裏打ちする中胚葉組織であり、頭索類・尾索類では背骨のような支持組織としての役割を持つ。脊椎動物では運動ニューロンの分化を誘導するなど発生学的役割を持つ

魚類に顕著にみられる鰓のスリットで、哺乳類では発生の初期にはみられる。発生が進むと複雑な形態形成変化が起き、消失するが、外耳孔などは鰓裂の名残ということができる。

動物の初期発生において最初の形態形成運動として原腸陥入が起こる。原腸は消化管に分化する。この原腸陥入によって生じる「孔」を原口と呼ぶが、これが将来の動物の体の口になるのが前口動物であり、肛門になるのが後口動物である。半索動物、脊索動物は後口動物である。

ナマコの幼生のことをオーリクラリア幼生と呼ぶが、ウニのプルテウス幼生、ヒトデのビピンナリア幼生、ギボシムシのトルナリア幼生など、形態的共通性をもつ幼生全体をまとめてオーリクラリア(型)幼生と呼ぶ。今日ではディプルールラ型幼生という呼び方が広く使われている。この説はガルスタングが1928年に提唱した。その時代にはオーリクラリアという用語が使われたため(ディプリュールラ説ではなく)オーリクラリア説と呼ばれている。

Hox遺伝子はショウジョウバエで発見されたホメオティック遺伝子の相同遺伝子である。無脊椎動物のゲノムには基本的に1つのHoxクラスターがあり、脊椎動物のゲノムには4つのHoxクラスターがある。Hoxb1は4つあるクラスターのうちのBクラスターに属する1番目のHox遺伝子という意味である。

脊椎動物胚の後脳領域には頭尾軸にそった分節性(等間隔の仕切り)がみられる。この各分節をロンボメアと呼び、図14に示すように7番目までは形態的に明瞭に観察できる。

脊椎動物のゲノムにはふたつか3つのIsletが存在する。Isletは脳幹(延髄、橋、中脳)の運動性脳神経核に発現して、運動ニューロンの分化に関与している。

感桿型では光刺激はホスホリパーゼCとイノシトールリン酸経路を活性化させる。繊毛型ではホスホジエステラーゼによる環状GMPの代謝が関与している。

気嚢による換気システムは獣脚類と呼ばれる恐竜から鳥類に至る系統で段階的に進化していったと考えられる。

このような特異な形態は胚発生期には見られず、生後に発達する。その過程は頭骨に見られる「テレスコーピング現象」と並行して進む。