1958年スエーデンのワールドカップで、ブラジルは初めて優勝する。
大きな脚光を浴びたのが、3試合出場で6点を取った17歳のペレだった。
ペレ、本名エドソン・アランテス・ド・ナシメントは、1956年に15歳でサンパウロ州の名門サントスでプロデビューし、77年に現役を退くまでの22年間で1363試合に出場し、1281得点をあげている。ワールドカップでは、58年、62年、70年の3度の優勝を経験している。

フィーリョがペレを絶賛した点はもうひとつある。ペレは、黒人であることを隠そうとしなかった。フリーデンライヒやレオニダスはストレートパーマをかけて、少しでも白人の外見に近づこうとしたが、ペレはそんなことはしなかった。フィーリョは、ペレが人種の垣根を取り払うことに貢献したとして、「ペレはひとりの黒人ではなく、黒人の代表なのだ」とまで言っている。